ふうこブログチャレンジ

エンタメに生かされる日々

どんな出会いもそんなもんでしょう

みなさまいかがお過ごしでしょうか。こんばんは。こちらはイタリアの地、2020年1月16日20時29分です。「今日」「いま」と打つだけでこの時刻を入力することができました。便利すぎますね。

年の瀬からしれっとイタリアに留学し始め、早3週間が経過しようとしています。正直なところ、21年軸足を置いて住んできた日本から離れる心もとなさは、3週間の思い出で埋められるほどのものではなく、気を抜くとすぐ帰りたくなりそうであまり考えないようにしています。ストレスアンテナみたいなものをなるべく立てないようにというか、嫌なことに気づきすぎないように、ほんとは嫌だけど目をつぶっていることが沢山ある気がしています。
部屋の窓が北向きで太陽の光がまっすぐ入る時間は無いこと、自販機で紅茶花伝クラフティー贅沢絞りピーチティー(私が一番好きな飲み物)*1が買えないのも、今日のアメトーークが録画できないのも、初日に洗濯したらすごく気に入っていた新品のふわふわピンク色のタオルが切ない褪せたピンクに色落ちしたことも、見たい日本のサイトが開けないことも、本当はけっこう嫌なのに、ふふん平気だもんね!という顔をしてごまかして生活しています。あれ、書きだすといろいろ気づいてしまってちょっと困りますね。

この前、ルームメイトの女の子たち全員が恋人をわりと頻繫にお部屋に連れてくることが判明したとき、わたしの中の何かがぶん、と飛んですごく惨めな気持ちになってしまって、生ハムとサラミを100グラムずつ買いに行きました。ヤケ肉です。もー、みーんな恋してるんだから!(泣)という気持ちになります。

日本、ひいては東京がとびきり便利なことも痛感します。なんだあの何でもあるサービス精神にあふれた街は?日本でわたしたちが当たり前と思っている社会の仕組みを作ったひとのひらめきと努力に頭が下がりまくります。プリッツとかすごくない?開けて箱にプリッツ立てかけられるんだよ。

何でもあるといえば、ハマくんことハマ・オカモト大先生が東京のことを「僕にとっては なんでもあるけど なんにもない街」とインスタのストーリーで称していたのが印象的でスクショしてお気に入りにしてあります。ずっと住んでいたら、なんにもないって思っちゃうのかなあ。そういえばどうでもいい話だと思うんですが、星野源はストーリーのことを「ストーリーズ」って言います。さらにどうでもいいんですけど私の副ゼミの先生はRADWIMPSのことを「RADWIMP」って言います。何にだって正式名称はあります。

話が少しそれましたが、まあ嫌なものは嫌ですし、あんまりストレスを見て見ぬふりをしすぎるのも良くない気がします。お疲れ様だよ、がんばってるよねと自分をねぎらいながら今日は眠ろうと思います。しあわせキャンペーン開催ということにして、トリートメントもして、カモミールティーも淹れちゃおうかなと思います。

でも、いいこともあります。生地から手作りのラザニアは食べるととってもやわらかいこと、わたしの住む町はちょうどの時間になると鐘の音が聞こえること*2、こっちに来て必要に迫られて買った黒いスキニーがお・値段以上の心地よさなこと、日本の作品があまり観れない分海外のドラマや映画作品に目を向けられるようになったこと、カイジの沼編*3を読んでみたくなって衝動的に『賭博破戒録カイジ』5~13巻を読んだら悪魔的に面白かったこと(正直わざわざ海外ですることではない)、わたしがちょっと寝不足で浮かない顔をしていたらクラスの子がめっちゃ心配してくれること。嫌なことのほうが力が強いものだからそっちに頭を持っていかれてしまうけど、良いこともたくさん見つかります。今日は、星野源のインスタライブを観れちゃったこととスーパーで軽い気持ちで買った120円のピスタチオのアイスの表面がきらきらしていて、結構美味しかったことが両者一位タイです。タイの使い方合っているかな。

こんな感じでややささくれているので、日本での思い出にすがりたくなります。有難いことにいろんな人が夏から秋、冬にかけて会ってくれたので、思い出すと嬉しくなれることでいっぱいです。ふと思い出して笑ったり、写真や動画を見返して早く会いたいなあと思ったりしています。久しぶりの人、良く会う人、前はすごく会ってたけど今は全然会わない人。特に、前は頻繁に会ってたけど最近は連絡もあんまり取らないなあという人に対していつも思い出す台詞があります。ひとつ引用しますね。

「偶然出会って、時間が経てばまた、ほどけてバラバラになっちゃう。どんな出会いもそんなもんでしょう?」-『セクシーボイス アンド ロボ』(木皿泉

木皿泉さんは、ご夫婦で脚本家をされていて、『すいか』『野ブタ。をプロデュース』『Q10』などのドラマ作品が有名な方です。やさしくて、ユーモアと人間味があって、世の中もわたしも捨てたもんじゃないかもと思えるお話や言葉をつくる方という印象があります。『昨夜のカレー、明日のパン』*4という本もあるのですが、「明日のパン」って文字にすると不思議な感じがするけれど、普段の会話では「明日の(朝食べる)パン買っといて」って使ったりしませんか?こんなことに気づける細やかな方なのです。ぜひいつかどこかで木皿さんを体感してみてください。

この台詞は一見突き放したような台詞に見えますが、わたしにとっては凄くなぐさめになる一言です。今までのどんな出会いも慈しむことができる気がするのです。たとえば、わたしが以前ボランティア活動に一緒に取り組んでいた仲間たちは、活動時は実家にいる家族よりも頻繫に会っていたくらいでした。ただ、活動にひとくぎりついた今では皆忙しくてそう頻繁には会えず、サムギョプサルを食べに行っても最初の30分くらいは久しぶりでなんとなく緊張したり、全員揃う時間は一瞬だったりします。これから先もきっと会えるとは思うけれど、過去のある時点でそうであった関係(文法の教科書じみている)のように時間を過ごすことは難しいんだろうな、もしかしたら無いのかもしれないと感じます。*5

これはわたしにとって結構さびしいことなのですが、でもこの台詞が「そんなもんでしょう」と肯定してくれるのです。これまでのさまざまな人生の一瞬あるいは一時期で関係が深まった人たち、おそらくあなたにもいると思うのですが、なかなかずうっとその関係は続かないものです。でも、そういった誰かとの関係は環境や時間が移ろうこと、あるいはもっと些細なきっかけでばらばらになってしまうもので、ある意味当たり前に変化するものなのだから仕方ないと。関係が弱いとか脆いとかそういうことではなくて、どんな出会いもそうなんだよという言葉はたくさんの関係の中にいるわたしたちに対してとても優しくありませんか。

わたしは、この台詞を思い出すと今は頻繁に会わないけど…という関係も大切にしていようと思えます。そして同時に、いつばらばらになってもおかしくないのに、今も続いている出会えた関係を大切にしたくなれます。ちょっと考えすぎかもしれませんがそんな気持ちになれるので、とても好きな台詞のひとつです。

ぱっと書いてお風呂にすぐ入ろうと思っていたのに、すっかり寝る予定だった時間になってしまいました。さあさあ、すやりと寝ましょう。夜を待ちきれずに公開してしまうので日本は朝ですね。寝る前に書いた文を朝のテンションの人に読んでもらうの恥ずかしい気もしますが。

あなたとあなたの大切な人たちにたくさんのハッピーが訪れますように。
みんなでいい夢見て、なるべく楽しく生きていきましょうね。今日もなんとか乗り切っていきましょう。

イタリアより、愛をこめて
ふうこより

 

*1:ほんとにおいしいよ。甘いフルーツティー好きだったらとてもお勧めだよ。

https://c.cocacola.co.jp/kochakaden/craftea/peach.html

*2:Le campagne!って思ってるよ笑

*3:霜降り明星のふたりの話を聞いているとやたら登場する。パチンコのばけものみたいな台「沼」に挑むギャンブラーたちのお話。絵柄が独特だけど展開がスリリング・知的・熱い戦いでめっちゃ面白い。これを読むと「僥倖・・・!」とか、「店は必ずしも公平でなくてもいいが、客に公平感は与えねばならん」とか、独特の語彙が増える。

www.amazon.co.jp

*4:

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*5:いや、でもそんなことないかもな。サムギョプサルを食べたみんなたち、ゆっくり旅行にでも行ったらゆっくり話せる時間もあるし、楽しいかもよ。わたしは南房総あきらめてないからね、うふふ

良いお年を2019

こんばんは。ふうこです。

とうとう2019年もラスト一日を迎えました。信じられませんね。

さらに信じられないことに、わたしは留学のためイタリアに着いてしまったのです!嘘のようなホントの話ですが、今わたしはイタリアという国にいるのです。27日に到着して、今日で生活5日目です。

5日間しかまだ経っていませんが、その数日で感じたのは日々がドラクエとかポケモンのゲームのようだということです。空港から一人で飛行機に乗り、無事イタリアに着き、バスに乗り…お部屋を借りる大家さんに会うときは「だれかが こっちを みている・・・」「おおやさんが あらわれた‼」部屋で気を抜いていると急にガチャリと開く玄関のドアの音、ビビりながら見に行くと「ルームメイト が あらわれた‼」どうしよう?といったようなことの連続です。

まだすべてのことにおいて慣れなさが勝っているし、わたしは年末年始の日本が大好きなので日本に未練がいっぱいで、ひとりでウンウン、*1うなってますが、元気でいます。それに、同じ留学先で助けてくれる学友、わたしがこんなことしたよ、とちまちま写真を送るとそのたびに褒めちぎってくれる家族、星野源紅白歌合戦での様子を教えてくれる日本のズットモたち、がんばってねといろいろな形で応援をくれたみなさまのおかげで心を温めながら過ごせています。ありがたいことです。

2020年一発目のウルトラ・ビッグイベント・留学を、すみずみまで味わって実力をつける時間にしようと思います。「実力をつけなさい」というのは、わたしの祖父がいつも言ってくれる言葉です。わたしにとって、背筋の伸びるとても大切な言葉のひとつです。がんばっていきましょう。

2019年はこれまでの人生でないくらい、自分のために時間をかけた年だったなと感じます。そんなふうに過ごせたおかげで、自分の好きなことが何かがだんだん分かってきました。そしてわたしが長年悩まされてきて、ずっとつけたかった自信も、今は結構ついたと思えます。ナルシストとか自己中とか自己顕示欲とか、本当にそういうことではなくて、それとは別の話で、自分を肯定することと自分を認めてあげることを大切にできるようになりました。前より、という話ですけれど。

そんなふうにこの年の瀬に思わせてもらえたのは本当にありがたいことです。すべてのものごとに、これを読んでくれているあなたにも最大級の感謝をお伝えしたいです。ありがとうございます。日本ではあと10分足らずで年が明けますが、不思議なものでイタリアはあと8時間も2019年が過ごせます。ほんとうにふしぎ。

2019年も本当にお疲れさまでした。わたしたち、よくやったと思います。

あなたが心地よくこれまでの日々を終え、あたらしい年を晴れやかに迎えられますように。たとえそれとは無縁の年末年始だとしても、逆境を貯金した分だけ上乗せされたふくふくのハッピーがあなたに訪れますように。

たっぷりの愛をイタリアのペルージャより。良いお年を。

ふうこ

p.s.イタリアの好きなところ暫定一位は、店員さんとお客さんの初対面同士でも良いお年を、と言い合うところです。にこにこしてしまいます。

*1:

 

東京で考え中

東京で考え中

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聴いてください、好きな曲です

災害ボランティア

こんばんは。ふうこです。寒いですね。

ずっとブログ書きたい、書きたい…と思いながら、ほっぽりだしてしまっていました。ちまちま続けたかったんじゃないのか!という気持ちです。何を言おうと、言い訳です。しれっと好きな芸人さんのことをブログに書いたので、それもよかったら、暇なときに読んでみてもらえると嬉しいです。

今月の頭に、災害ボランティアにはじめて参加したときのことを書きます。

昨年、わたしは別のボランティア活動で福島県伊達市*1に月1回のペースで通っていました。伊達市の駅、田んぼ、スーパー、道などなんてことないものにも思い出がたくさんつまっています。元気にしてるかなあと顔が浮かぶ人がたくさんいて、わたしの大切な遠くにあって思う場所のひとつです。

台風が通過してすぐ、伊達市の地域の一部も川の氾濫による被害を受けていると聞き、なにかできたらともどかしい思いをしていました。

そのあと、お世話になっている方から「災害ボランティア」を募集しているとお声がけいただき、時間と自由がある今ならと思い参加を決めました。

3日間参加して、台風19号による被害を受けた地域の4軒のお宅に伺い、作業をしてきました。ボランティアにわり当てられる作業はさまざまなのですが、わたしが行ったのはお部屋の掃除や、泥が乾燥した砂の掃き出しなどの作業です。

作業を進めながらいろんなことを考えました。

いちばん重みをもって感じたのは、「本当にもとにもどるのだろうか?」という思いでした。道の両脇にぬいぐるみやカセットテープ、キーボードや畳が砂で茶色くなって容赦なく積まれているのをみて、やりきれない気持ちになりました。どれもお金で買えないものです。同じものを買えば、とかそういうことではない景色でした。

3日間しかいないわたしにとっては非日常でも、そこで暮らす方にとっては直接自分にのしかかり続ける日常として被害があります。このやりきれなさと毎日向き合っていかないといけないとしたら?と想像すると、想像でさえ全部投げ出したくなる気持ちになりました。 

また、床上浸浸水したお宅の持ち主の方と少しお話する機会がありました。

その方は、家を建て替えたばかりだと仰っていました。「きっと綺麗になりますよ」とか、「これからきっといいことがありますよ」と言おうかと頭をよぎったのですが、何も言いませんでした。この時、何も言えないと感じたことをわたしは忘れちゃいけないと思います。

よくある「復興に向けてがんばりましょう!」などの前を向かせる言葉は、発する人、状況、言い方などによって良くも悪くも強く働きかけるだろうと思いました。

被害を受けていない人が、被害を受けた人に寄り添おうとするときには、どうしたって完全に「わかる」ことはできない体験の有り無しを心にとめながら、しすぎかな?と思うくらいの気遣いと想像のやりとりが必要なのだと思います。「このひとは被害にあったんだからかわいそうな人」「困ってるはず、助けなきゃ」とかラベルを貼ってわかったふりをするのは危険ですし、「わからない」を前提とすることが大切なのだと思います。これはどんなときも意識していたいです。

そして、「災害ボランティアに参加する」ことのハードルって高いなと実感しました。

まず、ひとりでぱっと参加することがやっぱり難しい。一日目はひとりで、二、三日目は気の知れた人たちと一緒に活動したのですが、作業のしやすさが全然違いました。ひとりで行くと、同じくひとりで参加した人とチームを組み活動に向かいます。わたしはわりとコミュニケーションには慣れてる!いける!と言い聞かせて臨んだのですが、慣れない場+初対面+初めての災害ボランティアはやはり緊張しましたし、難しかったです。

参加されていた方にはいろんな方がいましたが、中でも災害ボランティアの経験がある方は「家主の方に挨拶するときはマスクをはずしましょう」とか、作業の終わった後に丁寧に家主の方にこれから必要な作業について聞き取りをしていたり、心配りとおだやかさをもって参加されている方ばかりで、感心しっぱなしでした。すごかった~

あとはどうしても、お金がかかるのがハードルです。現実的に、遠方にボランティアに行くのは交通費も宿泊費も食費も、時間もかかります。わたしは今回、以前参加していたボランティア活動から補助をもらえたので参加できました。もしその補助がなかったら、かかる金額を考えると確実にボランティアには参加しなかったと思います。

ボランティアに参加して力になりたいという思いがあっても、ハードルが高くてできない人はかならずいるだろうな。でも、被害を受けた場所には作業は山ほどあって、人手はあればあるほど良い。ハードルを下げることから始めなくてはいけないな…とか掃除をしながら考えているうちに、渋谷のハロウィン警備などに一億円が投入されたことなどが頭に浮かんで*2、それを決めた人はこの景色を見たらどう思うんだろうと思いました。ぜったいおかしい。

メディアは本当にうつりかわりが激しくて、世間の関心もどんどんスピーディーに変わっていくし、実際東京に戻ってきてわたしが毎日被害を受けた地域のことを考えているわけではありません。その後から今日まで、韓国旅行にも行ったし、たくさん友だちと遊んだし、ディズニーも行ったし、カーッたのしー!おいしー!みたいな瞬間も沢山です。一か月たとうとしているし。

でも、実際に足を運んで観た景色はわたしに被害のことをまったくの他人事だと思わせることは防いでくれているし、五感で聞いて触って嗅いで感じたこともあります。月並みな言葉だけれど、やはり体感してはじめてわかることはあります。

災害ボランティアに二十歳のわたしで参加できたことはとても幸運だったと心から思います。

 

真剣な話でした。真剣にがんばっているあなたもわたしも、それをちょっと上回るくらいのご褒美のある毎日になりますように。いや、ぜったいあるよね?

愛をこめて

ふうこ

*1:福島県の北の方(宮城と接してるくらい)にある市です。地理情報雑すぎてすみません。ももとか、あんぽ柿とか、きゅうりとかご飯とかまじでみずみずしく美味しいです。あと、星空が信じられないくらい綺麗です。わたしにとって、人生で一番綺麗な星空を見た場所です。

*2:わたしが参加したのは11月1日から3日間なので、ちょうどそのニュースが取り沙汰されてました。

空気階段

こんばんは、ふうこです。

あまりに久しぶりにブログを書いていますが、ひさしぶりすぎてタイトルが「おお…ちょっと恥ずかしいぞ?」となったので初心に戻りふうこブログチャレンジにしました。何をしているんだかとも思いますが、いいのです。

初夏のころからずーっとお笑いにはまっています。昔からテレビっ子だったのでバラエティー番組は大好きでしたが、21歳にもなりまして、わたしは「ライブに行きやすい立地」「憧れの人の動向を追えるSNSたち」「わたしのわたしによるわたしのための録画機能」の三種の神器+暇を手にし、ずぶずぶとお笑いにはまり続けています。なんでこんなにはまってるのでしょうか。色んな部分がきっとわたしに合っている感じがします。なんだかとってもたのしいです。

最近私に会ってくれたあなたは、おそらく星野源かお笑いの話をされたと思います。もうほんとごめんなさい…。ちょっとスイッチが入ると、これがあれでどれがそれで!もうほんとアツくってー!きゃー!と勢いよく話してしまいます。悪いくせです、本当にすみません。

今私がいちばん心惹かれている芸人さんが、空気階段というコンビのおふたりです。

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テレ東プラス『天才だと認めて欲しい、とにかくヤバい若手芸人「空気階段」』よりhttps://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2019/020377.html

 

向かって左が鈴木もぐらさん、向かって右が水川かたまりさんです。キングオブコント2019*1決勝に進出し、結果は最下位だったものの、かたまりさんによる「お笑いのある世界に生まれてよかったです」という名・敗者コメントが話題になりました。

今日(11月16日の話です)、『空気階段と行く世界一周旅行~タイ~』*2というライブに行ってきました。ネタをやったり、他の芸人さんとトークがあったり。好きな芸人さんののびのびとした姿を見て、ますます魅了されて帰ってきました。お笑いに限らず、どんなライブに行っても、生で見ると「私の好きな人って、本当に同じ世界にいるんだ!」と感動します。

わたしが彼らにはまったのは、私の大好きなブロガーさん・ヒコさんが彼らのラジオ『空気階段の踊り場』*3を絶賛していて、そんなにいいのかあと思って聴き始めたときです。

わたしはいつも好き好き言っている星野源オールナイトニッポン*4でさえも毎回聞けないくらい、ラジオを聴く習慣がありません。

ですが、それでも空気階段の踊り場は聞きたい!となるのです。

これはおそらく、このラジオが30分間という短い放送時間であることと、ダウンロードしてオフラインでも聞ける*5というところがWi-Fiのない部屋に暮らし(今のご時世そういない)めんどくさがりのわたしにやさしいから、というのも一つの理由です。

でも、やっぱりいちばんは、空気階段のお二人の醸し出すラジオの雰囲気だと思います。

もぐらさんは、借金が700万円ある*6妻子持ちで、かたまりさんはマザコンで仕送りの総額が1000万円*7を超えるなど、なかなかパンチのあるお二人です。冷静に、世間一般的に、けっこうダメです。お互いがお互いのダメなところを引き合いに出して、ほんとにいつも、ラジオ放送の中で口げんかをされています。*8

そんなラジオ誰が聞きたいの?と思われるかもしれないのですが、これがとてもおかしい(可笑しい)のです。小気味よく言い争っているので、なんかすかっとします。わたしは自分で感情を発散させるのが苦手で、はきっと物事を言えたり、怒ったり叱ったりするのがうまい人に憧れがあります。そういう人をみると、勝手にすかっとさせてもらっています。ふたりのムキになる喧嘩を聞いていると、同じような気持ちになり、すかっとするのかもしれません。

そんな場面が多いのに、殺伐とした雰囲気ではなく「欠点でつながっている感じ」*9があるのがおふたりの素敵なところだと思います。互いの信頼感と、お互いがお互いのことをだめだなあとおもしろがっている感じがあるから笑えるし、心地よいのだと思います。

ダメの度合いは違えど、ダメだなあと思いながら深夜にカップラーメンを食べちゃうとか、わかっちゃいるけどやめられねえなダメな瞬間はみんなに結構あります。それらを「ダメだね~」と笑い飛ばして、まあみんなそうよねとしてくれる感じがするのです。

そして、空気階段の二人は絶妙に愛らしい方々です。お二人ともラジオが大好きで、ラジオですべてをさらけ出しています。もぐらさんに好きな人が初めてできて告白しちゃう回とか、親御さんに電話する回、かたまりさんがフラれた彼女に号泣しながらプロポーズしちゃう回など、人間味全開のエピソードに事欠きません。きっと、「ああああ頑張れ!!」と応援したくなると思います。

わたしは、なんか寂しくて笑いたい夜とか、音楽じゃちょっと自分に与える影響が大きそうだなと思うときとか、あんまり気乗りしない日のバイト前とかに聴いています。

もし気が向いたら、聞いてみてください。第23回と、第24回が恋の回です。ドラマ観てるの?という甘酸っぱい気持ちになります。

つくづく、いろんな芸人さんがいて、お笑いって楽しいな…と思うかぎりです。

 М‐1グランプリがもうすぐで、またドリームズカムトゥルードラマチック大活躍、みたいな熱い戦いがみられることを心躍らせて待っています。たのしみ~。

ここ一か月、どうお過ごしでしたか?師走の時期、お忙しいでしょうか。2019年の自分におつかれを言いながら、なんとか今年もハッピーにゆきましょう。

ちなみに、今日わたしはカップスープをビニール袋の中にこぼしたり、左右違う靴下をはいていたりしました。ぼけっとしているようです。

どんな一日でも、今日の夜は一息ついてあなたもわたしも落ち着いた眠りにつけますように。

愛をこめて~!

ふうこ

 

*1:優勝賞金1000万のお笑いの賞レース。「真のコント日本一を決める大会」です。2019年の優勝はどぶろっく。

king-of-conte.com

*2:空気階段が隔月で開催するライブ。

*3:毎週金曜0時30分からTBSラジオにて放送。

www.tbsradio.jp

*4:新曲解禁とか、ゲストが藤井隆のときとかだけ聞いています。ごめんなさい。

www.allnightnippon.com

*5:

radiocloud.jp

*6:今日ライブで700万て言ってたのでたぶんそう

*7:Wikipediaより。

https://ja.wikipedia.org/wiki/空気階段#cite_note-25

*8:あんまり大の大人の口げんかを聞く機会って無いかなと思うのですが、お二人は毎回ガチで罵り合っています。

*9:カルテットにこういう話、ありました。松たか子演じる巻さんがカルテットの4人をひとに説明するときだったと思います。

ディズニーの紅白歌合戦

こんばんは。ふうこです。東京は雨でとても寒くて、わたしは100円の肉まんを買ってしまいました。いかがお過ごしですか?

先日、友だちとディズニーランドに行ったときの話です。

その友だちがお誕生日だったため、その子の行きたいところを聞くと「観たいショーがあるの!」と教えてくれました。

それが「ワンマンズ・ドリームⅡーザ・マジック・リブズ・オン」です。

www.tokyodisneyresort.jp

どんなショーかというと、公式サイトの記述を引用しますね。

ミッキーマウスの誕生から始まったウォルト・ディズニーの夢と魔法を楽しめるショー。

ふわっとしている…

わたしはこれまで何度かディズニーに行ったことはあるものの、ショーをしっかりと観たことはありませんでした。いつも、「よし!アトラクションだ!ファストパスだ!パレードの時間は待ち時間少ないレッツゴー!」みたいな楽しみ方をしていたのです。

そのため、ショーと言われてもあまりピンとこなかったのですが、なんでも友だちは何回もこのショーを見たことがあり、その子の「めっちゃ良い」のお墨付きをもらったので観に行くことにしました。

観る前に、こんなやりとりがありました。

わたし「え、ショーを他のものに例えるならどんな?」

友だち「えー、う~ん」

わたし「……オールスター感謝祭的な?紅白歌合戦的な…?」

友だち「それだ、紅白だわ、ぴったり」

“ディズニーの紅白”

そんなの、NHK紅白歌合戦がだいすきな身としてはめちゃくちゃ楽しみになってしまいます。

しかも、友だちが「初めて観たら、きっと感動して泣いちゃうと思うよ」と。

覚えておいででしょうか、わたしの涙腺事情を。

entameniikasareru.hatenablog.com

そう、わたしの涙腺は、快・不快の感情表現手段として泣く赤ちゃん並みに回数をこなす、ゆるゆるの涙腺です。すぐ泣きます。

早朝から気合を入れて仕込んだアイメイクが崩れることを覚悟し、ショーに臨みました。

結果として。

ぼろっぼろに泣きました。それはもう。

めちゃくちゃ泣いてしまったのはそのショーがとってもわたしにとって感動的で魅力たっぷりだったからです。それがどんなもんだったかを今日は書いてゆきます。若干ネタバレ気味なので、気にされる方はここで記事のラストのわたしが愛を込めるところまで飛ばして寝てください。もう一度観たいなあ。

1.バシバシに刺激されるノスタルジー

まず、ミュージカル形式ですすむこのショーの冒頭曲「オープニング」での歌詞をみてください。

One man's dream

幼いころの夢を心に蘇らせる 

みんなにさそいかけるよ 

素敵なファンタジー 夢の世界が広がる

ここでわたしは「ああ、これ、大人向けだ…」と悟ってしまいました。勿論ショーは小さな子でも120%楽しめると思うのですが、こんなん言われたら幼いころを振り返ることのできるわたしたちは、心わしづかみにされてしまうじゃないですか。かつて子どもだったすべての大人たちへ…

そして、先ほど少し述べたように、そもそもこのショー自体が「ウォルト・ディズニーの夢と魔法を楽しめるショー」なので、「さまざまなディズニーの名作アニメのキャラクターたちにより名場面が多々再現される」という特長があります。

これがもうめちゃくちゃ魅力とリアリティーにあふれてる。

ピーターパンはいつも動きがかろやかだし、グーフィーはゆるいズボンを引き上げるしぐさするし、プリンセスは手の動きひとつも素晴らしく上品で優雅。しかもこれが、「本物だ!わたしがアニメで見てたキャラたちが目の前にいる~!」と思えてしまうほどに、さりげなく、とても自然にキャストの皆さんの演技に組み込まれている*1のです。あと個人的に、わたしは単純な子どもだったので「ヴィランズ怖い、やな奴、キライ!」みたいに思っていたのですが、ショーにはヴィランズのターンがありまして。

 

 白雪姫の女王様、ノートルダムのフロロー、マレフィセント…ここで登場するヴィランズの皆さんとこの曲がそれはも~う格好良くて。めちゃくちゃ邪悪で最高ですので、ヴィランズ好きのあなたにはとってもお勧めです。

個人的には、『バグズ・ライフ』とディズニープリンセスは幼少期に擦り切れるほど観てるので、「は、ハイムリックだ~!」とか、「おとぼけえええ」と懐かし良すぎておののいていました。大好き。

2.「舞台」として完成されすぎ

このショーは約30分あるのですが、なんとびっくり一度も暗転しないのです。

ショーで流れる曲は全部で9曲あって、だいたいその曲ごとに大きくシーンが切り替わるのですが、それがもう「すごい~!お見事~!」と言いたくなるようなスムーズさ。まさに、ノンストップで繰り広げられるミュージカルです。アリたちのラインダンスとか超カワイイです。舞台効果もきらびやかで*2ずっと楽しい。

流れる曲たちも、ディズニーの天才・アランメンケン様のパワーがあるのでもう本当に当たり前に全部良いんです。本当に全部です。

これまた衣装もすっごい可愛い。シーンごとに舞台とする場面が全然違うので(ジャングル?、海、城、映画撮影所、ハリウッド)その世界観に合わせてさまざまな衣装が見られます。個人的には、映画→ハリウッドのシーンがもうワクワクとときめきで胸が高鳴って仕方なかったです。ラ・ラ・ランド*3観てるみたい。映画撮影所のシーンが入ることで、「ハッ、今まで見ていたのはフィクションの世界」みたいに感じられる演出もすごくわたしのツボで、好きです。

というように、ミュージカルとして凝りに凝られた、素晴らしい作品なのです。

3.ミッキーは “原点にして頂点”

これです。友だちの言葉を借りるのですが、マジで観終わった後、「ミッキーは原点にして頂点」と思えるのです。

ショーの間ずっとダンスもキレキレ、ミッキーに始まりミッキーに終わり、いつもみんなの真ん中にいるミッキー・・・

最後から二番目の曲・『ファースト・フィナーレ』*4とともにせりあがるミッキーの姿を見たときに思うはずです。

「すべてはミッキーから始まったんだ…」

そんな、大袈裟な。と思われるかもしれません。これがですね、ほんとなんです。ディズニーが好きな人ならかなり高い確率でこう思ってしまうと思います。

さあ、ここまでショーの魅力を書いてきましたが、この素敵さ、伝わったでしょうか。

つまり、「ワンマンズ・ドリームⅡーザ・マジック・リブズ・オン」は、初めての人も何回も観た人でも、子どもも大人も、ディズニー好きにもミュージカル好きにも大感動を与えるザ(ジ?)・エンターテイメントなのです…!

どうでしょうか。行ってみたいかも!と思っていただけたでしょうか。

そんなあなたに、悲しい事実をお伝えしなければなりません。このショーが見られるのは、2019年12月13日までなのです。

www.tokyodisneyresort.jp

わたしはショーを観終えた後「なんで!?なんでこんなにも素晴らしいショーが終わるの!?」*5と泣いていました。

このショーは2004年から行われていて、そこからちょこちょこ振り付けや曲の変更もあるそうです。ハリウッドのシーンで、「どこの誰でも なれるさ 大スター 顔が良ければ」みたいな歌詞があって、とっても素敵なショーなのですが令和に生きる身としてはちょっと違和感を覚える部分もあったので、そういうところがバージョンアップしてまた新たなショーが始まるのかな、と思いをはせてみたり。

なんにせよ、きっとディズニーはこれからも最高を持ってきてくれるはずだと思います。楽しみですね~!

ディズニー遠いよ!いけないよ!というあなたに、Youtubeでこのショーが見られることをそっと耳うちしようと思います。著作権としてグレーみたいなので、リンクは貼りません。そっと耳うちです…「ディズニー ワンマン」で検索…

それでは、感動の鉄を熱いうちに打ってしまったので長文な仕上がりですが、このあたりで終わりにいたします。

はあ~、ディズニー楽しかったなあ。連れて行ってくれた友だちに心からの感謝です。ありがとうねえ。

楽しかった思い出をなんども心に召還して、明日もなんとかふんばって雑事に立ち向かっていきます。

あなたにも、楽しかったなあウフフという出来事がこれからもたくさん起きますように。風邪には気を付けて!♡

パソコンのキーボードから、愛をこめています。

ふうこ

 

 

 

*1:舞台にいるキャストさんが、隅々までリアル。ピーターパンに出てくる海賊たち、ハリウッドの人たち、どんな瞬間も気が抜かれていないのです。

*2:モノクロからカラーに変わるシーン、ピーターパンのワニ、王子様とプリンセスのキスシーン、女王様が老婆になる、もう挙げたらきりがない。めちゃくちゃ凄い。

*3:

gaga.ne.jp

最高ミュージカルです。観ましょう

*4:

 

 

*5:観た直後に道案内をしてもらったキャストさんに、ボロ泣いたわたしの顔を怪訝そうにされたので「あの、ワンマン(通称)…?見て…」とこの言葉を言いました。言わずにはいられませんでした。キャストさんは、優しく「ワンマン良いですよねえ!!」と言ってくれました。

悲しい夜にアイスを

こんばんは。久しぶりにブログを書きました、ふうこです。

毎日更新するぞ!と息巻いて始めた「ふうこブログチャレンジ」ですが、ちょっと今日は体調がよろしくない、ようし休もうと休んだ日から、全然書けずにいました。

休もう!と決めた日は、わたしにしては珍しくバイトを連勤している日の途中でした。連勤と言ってもそこまで時間が長いわけでもないし、ちょっと忙しいくらいの忙しさ×4とかだったのですが、とっても疲れてしまって、自分の「好きではないことを続けて頑張る」力がめちゃくちゃ衰えているのをしみじみと感じました。そりゃそうです、夏休み4か月目みたいな日々を送っているのですから…

なので、10月がはじまって、天気も雨や台風が多くて気圧が乱れに乱れている中、しっかり自分の日々の雑事に向き合い、学校やサークル、バイトや仕事に行っているあなたは、本当に凄いです。本当に。

休みまくっている身からすれば、「ちょっと休めるといいね」とかどうしても言ってしまうのですが、難しいですよね。それができたら苦労しないんだよなあという状況にいたこともあるので、休みたいけど休めない状況を思うともどかしいです。

もしあなたが毎朝ギリギリのところで保って家を出ているのなら、苦しい所はいつか抜けられることを頭の隅に置いておいてもらえたらと思います。あと、体調をいちばんに大切にしてあげてほしいです。話ならわたしでよければ聞くので、いつでも連絡ください。という気持ちです。

そして、休んで思ったことがあります。「毎日書く」ということよりも、「(なるべく)毎日書く」ということのほうが大事なのかも、と思うようになりました。体調悪い日はさぼっちゃえ、という下心もないわけではないです、えへへ。

でも、わたしがブログに書きたいことは、よくよく考えてみると、自分が心を動かされたからみんなに聞いてほしい事や疲れたときに読んで少しほっとできる事だなと思うようになりました。

だから、なるべくどの記事も丁寧に書きたい!し、気持ちを込めたい!のです。寝る前にひゃ~!と慌ててフリック入力で書くのも、悪いわけではないし、すぐ伝えたいことならばこれからもそうするけれど、腰を据えて書いたものをなるべく載せていこうと思いました。

なので、これからは「(わりと・なるべく)毎日更新」みたいなものにしていくのですが、良かったら読んでいただけるととてもうれしいです。

そしてそして、そんな変更にのっけて、ブログの名前も変えてみました。

ドゥルルルルルル…(ドラムロール)

デデデン!

「悲しい夜のアイス」です。

これはですね、あ、語呂が不思議の国のアリスっぽい!と選んだのではありません。

わたしの大好きな、坂元裕二さん(脚本家)の台詞から考えました。

坂元さんは、ドラマ『カルテット』*1の脚本を書かれた方です。 前にもちらっと書いたのですが、坂元さんは「こんなこと私しか感じていないかもしれない」という繊細さを掬い上げて描いてくださる方で、本当にやさしさに溢れている方で、もう大大大好きです。

カルテットにおいても、すずめちゃん(満島ひかり)と別府君(松田龍平)がアイスを食べるシーンが印象的です。

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https://tokyo-media-lab.com/?p=10851より引用。ラブラブストロベリーと、ロックンロールナッツ。この画像だけで泣きそうです

でも、わたしが衝撃を受けたのは坂元さんの初舞台脚本作品『またここか』*2の台詞です。この舞台、去年観に行けまして、本当に好きなのでいつかきちんと書きます。

台詞はこんな感じ。

示野 もしそうだとしても、弟でしょ。

根森 弟ですよ。腹違いの弟ですけど、弟である前にサイコパスだったんだもん。あのバイトさんと上手くいってる時点でおかしいなあって。(と、微笑って)

示野 助けてあげてよ。

根森 僕は医者じゃないんですよ。どうやって助けるんですか。またもしものことがあるかもしれないのに。

示野 手繋げばいいじゃないですか。

根森 手繋ぐ。ちょっと目離した隙に、(ナイフで突くふりをし)人殺してたらどうすんの。ゆうくん駄目よーじゃ済まないんですよ。

示野 その時は、服交換すればいいんじゃないんですか。

根森 どういうこと?

示野 身代わりになって。

根森 僕が人殺しになるの?僕の人生どうなるの?

示野 高いアイス買って食べればいいんじゃないですか。

根森 どういうこと?

示野 アイス食べたら元気でるじゃないですか。

根森 社内の人間関係忘れたいわけじゃないんだよ。下手したら死刑になるかもしれないんですよ。

「またここか」戯曲本より引用

ああ〜ちょっと前後が分からないと感動は伝わらないかも知れない…伝われ…!

何が言いたいかというと、坂元さんは、ここで「家族みたいな関係の人は、いっしょにアイスを食べてくれる」ということを描いていると思うのです。誰かと食べるアイスの素敵さを分かっている方なのだと思います。

アイスはあってもなくても生きていけるものではないでしょうか。アイスを食べなくても、他の食べものから必要な栄養はきっと取れるし、なんなら食べ過ぎると太っちゃうアイテムです。すぐ溶けてしまうから、お腹にたまるものでもないし。

でも、お腹いっぱい晩御飯を食べたあとに「アイスあるよ」って言われたら嬉しいし、焼肉屋さんでデザートにしれっとアイスがついていたりします。無くても別に困らないけど、あったらあったでちょっと嬉しいのがアイスなのだと思います。

だから、アイスは悲しいときや疲れたときによく効きます。マイナス100とかに気持ちがあるときに、マイナスの数字を小さくしてくれます。

今日はちょっと自分にご褒美あげようという日や、めちゃくちゃ苦しい嫌なことがあった日にアイスを食べると少しだけ気がまぎれるのです。わたしはそういう時高確率でアイスを食べます。(何も考えずに食べるときももちろんある)

これが、誰かが隣でアイス食べよう!って言ってくれて一緒に食べると、効果が何倍にもなるのです。騙されたと思って、今度わたしとアイス食べましょう。効果、ほんとですので。

で。そういう、アイスみたいなブログになれたらいいなと思って…!

こういうの言うのちょい恥ずかしいんですけど…!そう思ってこう名付けてみました。

ちょっと恥ずかしい事考えてるなと思われたかもしれませんが、でもそうなればいいなと思うのはほんとなので(わたしは熱いのです)書いておきます。

 

そんな感じです。久しぶりなので力んで、しっかり書いてしまいました。ここまで読んでくれてありがとうございます。星野源の話はまた今度書きます。私の読みでは、星野源は悲しみにアイスが効くこと"わかって"ます。そのことを書きますね。

今日も本当におつかれさまでした。わたしもあなたもみんな偉い!本当に偉い!

あなたが今日、すやりと眠れますように。眠れないほど苦しくても、苦しいのがなるべく早く終わって、いちばん効率よく都合よくその経験があなたの糧になりますように。ここまで読んでくれたあなたのこと、わたしは大好きですし、味方します。

愛をこめて

ふうこより

 

 

*1:わたしが一番大好きなドラマといっても言い過ぎではないかも。軽井沢の別荘で共同生活を送る男女弦楽四重奏(=カルテット)の物語。全体的に淡く青めいた綺麗な映像の作品で、ドラマの舞台である冬の軽井沢ととてもマッチし美しいです。ラブストーリーとも、ミステリーともつかないまさに白黒はっきりしない優しい「グレー」が描かれていて、おとなの話です。主題歌は椎名林檎作詞作曲の『おとなの掟』を劇中四重奏の松たか子満島ひかり松田龍平高橋一生が歌っていて、もうなんか邦画好きがもだえるというか、たまらない作品です。観てください。

www.tbs.co.jp

*2:吉村界人初舞台作品。四人だけのキャストの演劇です。これがな、めちゃくちゃ良いんだ…。

asatte.tokyo

11人もいる!星野源

このドラマを覚えている方はいるでしょうか。

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11人もいる!

11人もいる!は、2011年10月21日から12月16日まで毎週金曜日23時15分 - 翌0時15分に、テレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマである。主演は神木隆之介宮藤官九郎脚本。 *1

11人もいる!』というドラマです。

放送当時、わたしは中学生だったのですが、親の影響で宮藤官九郎(以下、クドカン)のドラマが好きだったので、いつも録画して観ていました。*2

今日書きたいことからは逸れてしまうので、究極スーパーざっくりですが内容を説明すると、父の実(みのる)・田辺誠一、母の恵(めぐみ)・光浦靖子(後妻)、長男の一男(かずお)・神木君ふくむ大家族10人*3幽霊のメグミ・広末涼子(他界した前妻)+さまざまな人たちをめぐるドタバタハートフルコメディーです。

もうほとんど丁度8年前のドラマですが、放送当時わたしは第3話の録画をレコーダーの容量不足で失敗した(冒頭10分だけ録れてた)ため、ドラマを何回も観返してきたにもかかわらず、全9話中、第3話だけきちんと観たことがなかったのです。

が。『11人もいる!』が、Netfrixに上がったんです……。

即ダウンロードし先ほど視聴し終えました。

なぜわたしがこのドラマに執着するか、もうお気づきでしょうか。もちろんこのドラマ自体大好きで、クドカンを大好きなのもあるのですが。お気づきでないあなたは、もう一度、先ほどの写真をご覧ください。そうです、拡大してみてください。半分よりちょっと上の左寄り…見つかりましたか?

そう、近頃全世界に向けてEP『Same Thing』を発信した世界のGen Hoshinoこと、わたしの大好きな星野源が出ているのです。

主要登場人物の説明を思い切ってしなかったにもかかわらず、しっかりとしたWikipediaの引用をいたします、どうぞ。

 真田ヒロユキ(さなだ ヒロユキ)〈33〉
演 - 星野源
(みのる)の弟。一男たちの叔父。ベビー用品メーカー「ママサンシャイン」の元社員、現在失業中。会社が多額の負債を抱え、社長が金を持ち逃げし取り残される。借金の返済に追われ生活が苦しくなり、自殺を図ったがメグミに助けられる。
その後元気を取り戻すも、結局会社が倒産し真田家に引越してくる。再就職に向けて頑張ってはいるが上手くいかず、ニート化の傾向がある。ギターが特技で弾き語りで歌うのが毎回恒例となっている。

Wikipediaより、一部追加)

いやもうびっくりしませんか…。

このドラマの何がすごいって、もう今じゃ考えられないような星野源の使い方*4をしている、ということなのです。8年も前じゃ当たり前っちゃ当たり前なのですが。

 このキャラクター説明を観ていただくとわかるのですが、このヒロユキ叔父さん、悲愴に次ぐ悲愴の人物です。登場するたびにため息をつく、顔色がなんかいつも悪い、細い。第一話では「笑顔がなんか胡散臭い」とまで称されます。

しかも毎話歌うんです。弾き語りで*5

またちょっと話が脱線するのですが、当時放送を見ていたわたしは、なんか面白いお兄さんがいるなあ歌ってんなあくらいにしか思っていませんでした。しかし、このおそらく1~2年後『夢の外へ』というシングルの初回盤を多分少し遅れて3000円で買い*6、(詳細な時期は覚えてないのですが、同級生に「なんかね、最近CD買ったの、星野源って人の~」とわたしが言って「誰それ?」「あのー、アネッサの…」というやり取りをしたのは覚えています。)さらにその2年後にはしっかり普段から聴くようになり、フェスで『くだらないの中に』に涙することなど夢にも思っていませんでした。

つまり、このドラマはわたしにとって星野源の名前と顔を一致させた作品であり、今こんなにファンでいる原点ともいえるのです。

で、そんなターニング星野源を描いてくれたドラマのまだ見ていなかった回・第3話をしっかりとしたファンであるわたし2019がみたところ、

もうちょっとこれはみんなに聞いてほしい

となってしまったため、ブログに書くことにしたのです。

さあ。折角星野源のヒロユキ叔父さんの話をしだしたのに、脱線して前置きに戻ってしまったので、この続きは明日とします。

言いたいこと全部を書こうとすると、やはりボリュームがえらいことになりますので。

明日はその3話アンド星野源がどう凄かったのかについて書こうと思います。

いやあ、やはり趣味は良いですね。疲れていても、心の好き!を感じる部分を刺激されると元気が出ます。

では、今日もよく頑張ったわたしたちに「えらいぞお」とねぎらいの言葉を口に出し、きっと今日より楽しい、今日よりはマシな明日がくるだろうと予想しちゃって寝ましょう。

愛をこめて!

ふうこ

*1:Wikipedia大先生より。

*2:わたしは小~中学校寝るのが今思えばなかなかに早く、21時には寝ていたので23時15分は深夜でした。

*3:8人兄弟で、7番目までは名前に数字が入っています。二子(にこ)、三子(みつこ)、四郎、五月、六助・七男(ここ双子)、才悟(さいご)。一男から七男までが前妻・メグミの子どもで、才悟は後妻の恵の子どもです。

*4:今じゃ考えられないってのはほかのキャストさんにも言えて、有村架純(毎話出てくる)、高橋一生、佐藤二郎、竜星涼がわけわかんない扱い方で登場します。ちょこっと昔のドラマはこれが楽しいですね。

*5:クドカン作詞、作曲・歌は星野源。毎回♪家族なんです♪で締めくくられる30秒くらいの挿入歌。メロディはシンプルで毎回基本同じ、キャッチーなので口ずさんじゃう。

*6:星野源の初回限定盤は特典DVDがつくのだが、破格の定価1800円+税で売っていた。現在ももちろんだが、星野源と書いてサービス精神の鬼と読むことができるのだ。