ふうこブログチャレンジ

エンタメに生かされる日々

#YP_Reassembly 星野源とコロナ禍に寄せて

もう2か月以上も前のことになるけれど、1/28 横浜アリーナでの星野源ファンイベント「Reassembly」に行ってきた。

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私はエンタメが大好きなので、これまでの人生にてお笑いや音楽のイベントに色々と参加してきた。星野源は私にとってのオールマイトなので(うるさい)*1星野源が3年半ぶりに行う有観客イベントであることで既にもう「ありがたい…」と涙が出るのだが、今回の横浜公演はなんだかそれだけでなく、かなり時間が経った今も思い出すだけで胸が熱くなるようなライブであった。そのため!ブログにまとめておく。

私の思い出とかとバチバチに絡めて展開していく重い想いの詰まった長い文になる予感がしてるから、できそうならあったかいお茶とか淹れて読んでいただきたい。(しいたけ占い終わっちゃうの寂しいね)

まず大前提として、何度でも言うのだけれど、星野源の久しぶりの有観客ライブ*2であった。

さかのぼること2020年3月、星野源のファンイベントの開催が決定した。「Assembly」というタイトルで、ライブあり、トークあり、みんなで集まろうよ!という内容。発表されたのはおそらく2019年で、私は当時2020年1月から半年間のイタリア留学の準備にヒーヒー言っている時期だったので、「オイオイ待て待てファンイベントに行けないだって……!?(泣)」とどでかい字でインスタで悲しみのストーリーを上げていたように思う。

そんな折、コロナウイルスが流行り出した。Assemblyは惜しくも中止になり、配信ライブへと変更になった。奇しくもイタリアに居ながら初ファンイベントを観れることになって、ひとり「VPNとか大丈夫?」とドキドキしながらパソコンで配信を再生したことを覚えている。あの時は丁度イタリアでもコロナが流行りだして、ずっと準備してきた留学を友達がどんどん断念していくところを見たり、悲しくて怖く、これからどうなってしまうのか、どうすればいいのかとにかく不安で、星野源銀シャリ橋本さんの顔を見て少しほっとした。

帰国してから、綺麗に小さく畳まれた銀テープを受け取った。チーム星野源はずっと優しい。

その後も、星野源のライブは配信での開催が続いた。

例えば「宴会」というライブ、こちらも星野源のアイデアが詰まった素晴らしいイベントだった。これはね~、ライブグッズも可愛かった。宴会というコンセプトをばっちり反映し、中華料理屋さんで出てきそうなグラス(買いました)とか、ラーメン丼ぶりとレンゲのセット(買いました)とか、おグッズおグッズ~!と快哉を上げたくなる素晴らしさ。日用品としてめっちゃ愛用しています。あと、買った時に特典でコースターがついてて、そこに書いてある電話番号に電話すると架空中華料理屋のお兄さん(cv.星野源)に繋がってふざけたメッセージが聞けたんですよね、これも笑っちゃいながらなんだかすごく慰められて嬉しかった。アイデアに満ち満ちていたライブだったのね。

前向きな諦めといえばさ〜(会話?)星野源のコロナ禍における活動ってパッと思いつくだけでもめちゃくちゃいっぱいあるんですけど(配信イベントの確立、新たな作曲方法の勉強、ラジオ、結婚、MC.waka、などなど)最も世の中に広く印象づいていることは「うちで踊ろう」だと思う。

これは凄かった、早かった。2020年4月、星野源は自身のInstagramで「うちで踊ろう」の動画を投稿。様々な人々がカバー動画や音楽をSNS中心に投稿し、デカムーブメントと化した。私がたとえ編集に一枚噛んでいないとしても、未来の教科書の「日本におけるコロナ禍の様子(当時)」のページに載るはずです。ええ。

みんなが自宅待機をし始めたころ、星野源は「うちで踊ろう ひとり踊ろう」と歌い、いつもと違う不安な日々を前向きに捉えやすくしてくれた。自宅で過ごせないひとにも、心の裡(うち)で踊ろうという意味を込めて。ほんとそういうところ尊敬しているし好きだ、泣けてくる。ありがとうな。

星野源は、コロナ禍という非日常を諦めずに進むためにたくさんの工夫を凝らし、ずっと発信し続けてくれた人なのである。

そんな中、今回の有観客ライブ。東京に先駆けて開催された大阪公演はとてもとても楽しく、星野源ってやっぱりとんでもないエンターテイナーだよな〜ありがたいな、いつでも今と未来が一番楽しいって思わせてくれるなあと思っていた。

そして横浜公演が始まって何曲目かのMCにて。

星野源が、「声出して良くなったらしいですよ?」と言った。

丁度このライブの前日にあたる2023年1月27日、政府がイベントの制限を撤廃すると発表したのだった。

横浜アリーナの広い会場に少しだけ歓声が上がる。私は大きな声は出せなくて、しっかり拍手をしながら「・・・ッウゥ~↑」とマスクの中で喜んでいた。

その中で、ライブでたまにある、「みんなが静かな時に叫ぶ勇気ある人のデカ声」*3が聞こえた。多分、「イェー!」だったと思う。

星野源が、「うわあなんか泣いちゃうんだけど」と言って、すこしかがんだ。

瞬間、涙がぼろぼろと出てきて、なんかめちゃくちゃ心に込み上げるものがあってすごく驚いた。これまでにライブで出ていたタイプの涙とはちょっと違った。ぽろぽろとかツー・・・とかではなく。あれは「ぼろぼろ」。

なんというか、その場のライブにだけじゃなくて、これまでの3年間にまとめて涙したような気持ちになったのだ。

2020年、スピッツのライブ*4でみんなが声を出さずに割れんばかりに手を叩いている様子を見たとき。

同じ年の年末、星野源が「うちで踊ろう 大晦日ver.」を披露した紅白で、僕らみんな一人だと諦め進もうと歌ったとき。

2021年、LUMINE THE MUSIC FES*5で日谷ヒロノリさんが声を出せない私たち観客にマイクを向けながら、胸をトントンと叩いてうなずいてくれたとき。

星野源が活動の10周年を記念した配信ライブ「Gratitude」で「画面越しでもいいじゃん!」と叫んだとき。

私はこの3年のコロナ禍のエンタメ、もちろん大好きなものにたくさん出会えたけど、心のどこかはいつも悲しくて、いつも「普通じゃない」ということに少しずつ傷ついていたんだと思った。ライブはやっぱり会場で見たい。大きな声を出して笑いたい。何も心配せずにその時間を楽しみたかった。これまでに積み重なっていたかすり傷に気づいたというか、あれ、思ってたより傷ついてきたっぽいなと思った。よく頑張った、私たちよく我慢したよね、めっちゃ辛かったよね、うわなんか泣けちゃうねというようなそういう涙だった気がする。

楽しませてもらってる側でさえそうなのだから、制作や運営を行なってきた方々のこれまでの思いは計り知れない。本当に。非日常の中で楽しむために、さまざまな工夫をしてきたエンタメを愛する人たちは、きっととてつもない努力と辛抱をしてきたのだと思う。その一線にいたうちの一人は星野源で、だから今星野源はかがんでいるんだと思った。

ここで次の曲、「うちで踊ろう」・・・・・・・・・(号泣)

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ずっと諦めずに、ずっと楽しいことをしようとし続けてくれて本当にありがたい限りだ。本当にありがとうございます。星野源さん、これからも、できる限りで良いので、楽しいと思う範囲で良いので、活動を続けてほしい。もちろん引退されるってなっても全然良いんで、美味しい炊き立てのごはんとかいっぱい食べて、家で幸せな時間をいっぱい過ごして、パンケーキとか食べて、長生きしてほしい。本当に。

あと、これはここに書くのは少し脈絡のない事にも思うけれど、私はやっぱりあなたのような大人になりたい。そんな風に思うライブでした。

そして2023年の3月13日、マスクの着用は個人の判断に委ねられることになった。関西でも、マスクをしていない人の顔を見かけることがその前より増えたと思う。

海外へ行くことのハードルも下がってきている。私はこの前、会社をガッツリ休んで海外旅行(幸運重なりまさかのニューヨーク)に行った。3年前に留学を諦めた友達が留学に行ったことも聞いた。嬉しい。

来月5月8日から、新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ5類というものに移行する。

もう、コロナが過去のことになるまであとちょっとなのかもしれないと思う。そう思うとこの3年間もあっという間か――とか一瞬よぎるけど、マジでそんなことはない

私はずっと、この3年間にできなかったこと、だめになっちゃったことを悲しみ続けるつもりでいる。根に持つタイプなので仕方ない。ゼミの先生の送別会やりたかったし、留学だってバッチリ過ごしたかったし、卒業旅行ももっと行きたかったし、就活ももうちょい、流石にもうちょい安定したメンタルで取り組めたんじゃない?と思うし。

社会人になって心の余裕が減り、今までは許せたことにむかついたりするようになってるからね。コロナのおかげで得られたことに目を向けるとか、いや分かるけど、もちろんそういうものも沢山あるけど、そういう思考の切り替え、もうさんざんやってきたからね。たらればでいっぱいだよこちとらよ!!

そんな感じで社会人2年目の春を関西で迎える。春から社内の異動があって、違う上司や同僚の方々と働くことになったり、営業職なので当たり前ではあるんですが実績を求められるようになったり、濁流のように不安がくる。ただ、社会人として先輩の立場になるのは初めてだし大切なことだなと思うのでそこは若干嬉しい。でも余裕で「新年度キツ~」の気持ちの方が強い。今働いている会社の文化が「合わねえ・・・」と感じることも多くて、去年より真剣に環境を変えることも考え始めた。

でもきっと、この春から会社であれ学校であれ、何であろうと「1年目」の立場になる人は、もっと不確かなところへ向かう気疲れいっぱいの頃だと思う。なるべくラクをして、自分に甘く(ただでさえ環境は自分比で過酷になっている)、おいしいものいっぱい食べて、多めに寝て、無理しないで日々やってこ。何よりあなたの心と、「人生~!」と思える瞬間を大事にしてほしい。思ってもいない感じで傷ついていることもあるとこのライブで分かったからね。

久しぶりにブログを書けて嬉しい気持ち。よかった。

今日はいつも会社行くぐらいの時間に起きて(偉すぎ)、選挙行って(偉い)、大阪まで出て川沿いのカフェ行って、川沿いのカフェのテラス席でパソコンやっているお姉さんいて「テラスで・・・!」となり、隣の席に座ってみてカタカタやるも服装ミスってる*6ので寒く、室内窓際の席へ移動するもののお洒落カフェなので窓は解放されており寒く、(2回も移動するって客として若干ダメですか?)と思いながらもう一度移動した席でこれを書いている。

そうしたら、さっき綺麗に白シャツを着こなした店員さんではないお姉さんがスッと窓を閉めていて、あそっか、閉めたらよかったんだと思った。

最近よく聞くポッドキャスト「そうだ!ゲイにカミングアウト」(#だゲイ)*7にて聞いたことを思い出した。またちょっとこのポッドキャストに関しては本当に嬉しかったエピソードがあるのでちゃんとブログに書きたいんだけれども(泣)

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いろんな人に良い顔をしてしまうという相談者の方に対し、太田さんが「コンビニのレジでちゃんと要求する」ということを、ワガママを言う、つまり自分の意見をちゃんと主張することの練習としてやってみたらと仰っていたことを思い出した。店員さんに箸付けときますねと言われた時に、「スプーンも下さい」とか、「2本下さい」とか言ってみるとか。自分が快適になるために要求ってしてもいいんだと思えるというようなことを言っていた。あ~これだけ文で読むと(?)となるかもしれないな~、聞いてみてほしい。実践的なアドバイスで、自分でも出来そうで、おお…!となった。

私も断るのが苦手なほうだ。書きながら今、自分だけが快適になるために、なにかを誰かに強いることが苦手という方が近いのだと思った。でもさ~、24歳、さすがにそれはできた方がイイよね。出来たほうが楽に毎日過ごせそうだよね。これは結構アイデンティティに通じることだよね。

そんな事を考えたので、「レシートを断る」というのを今月のちょっとした目標にしてみようと思う。またこのブログでどんな感じか報告しますね。これは1年働いて思ったことですが、会社の他に、自分の生活の中になにか達成したいことをもっとくというのは、結構助かる気がする。

さあ長くなってしまった、ここまで読んでくださってありがとう。真っすぐにありがとう。

無理なこと多いけど、絶望せず、ちょっと先の楽しみなことを支えに過ごしていけますように。

 

愛をこめて

ふうこ

 

p.s.

星野源のライブの映像さ~、公開されてるんだ。喜劇、あまりにもいいから聞いてくれよな

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*1:唯一無二のヒーローてことね

*2:無観客ライブという言葉が生まれたから有観客ライブという言葉が生まれた、M-1グランプリのダイヤモンドのネタのようですね。全国各地のM-1ツアーの写真全部良いよね。嬉しくなるよね

*3:「ありがとぉーーーー!」とか、「(せーの、)源ちゃん、大好きー!」みたいなやつね、あれすごいよね

*4:東京ガーデンシアターでのライブ。ま~ありがたいことに誕生日の回が当たりまして、宝物のような夜でした。ちょっとだけこのブログに書いてあるよ

 

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*5:ジョイマンを見た日。ジャンプ高かったなあ。終演後声をかけてきたお姉さま(強烈なオモロ思い出)が忘れられない。

natalie.mu

*6:関西に来てコットンにっくんの衣装予報を当てにできなくなったのが寂しい。(これ、ブログに書くぞ!とずっと思っていた笑)ヒルナンデスのレギュラーになったの「陽」すぎて本当に嬉しい知らせ

*7:やるきあり美の太田尚樹さん、みしぇうさん、ポンさんによるポッドキャスト。人生の先輩たちの生活に寄り添った雑談、人生の機微の話、本当に助かるのだ