ふうこブログチャレンジ

エンタメに生かされる日々

悲しい夜にアイスを

こんばんは。久しぶりにブログを書きました、ふうこです。

毎日更新するぞ!と息巻いて始めた「ふうこブログチャレンジ」ですが、ちょっと今日は体調がよろしくない、ようし休もうと休んだ日から、全然書けずにいました。

休もう!と決めた日は、わたしにしては珍しくバイトを連勤している日の途中でした。連勤と言ってもそこまで時間が長いわけでもないし、ちょっと忙しいくらいの忙しさ×4とかだったのですが、とっても疲れてしまって、自分の「好きではないことを続けて頑張る」力がめちゃくちゃ衰えているのをしみじみと感じました。そりゃそうです、夏休み4か月目みたいな日々を送っているのですから…

なので、10月がはじまって、天気も雨や台風が多くて気圧が乱れに乱れている中、しっかり自分の日々の雑事に向き合い、学校やサークル、バイトや仕事に行っているあなたは、本当に凄いです。本当に。

休みまくっている身からすれば、「ちょっと休めるといいね」とかどうしても言ってしまうのですが、難しいですよね。それができたら苦労しないんだよなあという状況にいたこともあるので、休みたいけど休めない状況を思うともどかしいです。

もしあなたが毎朝ギリギリのところで保って家を出ているのなら、苦しい所はいつか抜けられることを頭の隅に置いておいてもらえたらと思います。あと、体調をいちばんに大切にしてあげてほしいです。話ならわたしでよければ聞くので、いつでも連絡ください。という気持ちです。

そして、休んで思ったことがあります。「毎日書く」ということよりも、「(なるべく)毎日書く」ということのほうが大事なのかも、と思うようになりました。体調悪い日はさぼっちゃえ、という下心もないわけではないです、えへへ。

でも、わたしがブログに書きたいことは、よくよく考えてみると、自分が心を動かされたからみんなに聞いてほしい事や疲れたときに読んで少しほっとできる事だなと思うようになりました。

だから、なるべくどの記事も丁寧に書きたい!し、気持ちを込めたい!のです。寝る前にひゃ~!と慌ててフリック入力で書くのも、悪いわけではないし、すぐ伝えたいことならばこれからもそうするけれど、腰を据えて書いたものをなるべく載せていこうと思いました。

なので、これからは「(わりと・なるべく)毎日更新」みたいなものにしていくのですが、良かったら読んでいただけるととてもうれしいです。

そしてそして、そんな変更にのっけて、ブログの名前も変えてみました。

ドゥルルルルルル…(ドラムロール)

デデデン!

「悲しい夜のアイス」です。

これはですね、あ、語呂が不思議の国のアリスっぽい!と選んだのではありません。

わたしの大好きな、坂元裕二さん(脚本家)の台詞から考えました。

坂元さんは、ドラマ『カルテット』*1の脚本を書かれた方です。 前にもちらっと書いたのですが、坂元さんは「こんなこと私しか感じていないかもしれない」という繊細さを掬い上げて描いてくださる方で、本当にやさしさに溢れている方で、もう大大大好きです。

カルテットにおいても、すずめちゃん(満島ひかり)と別府君(松田龍平)がアイスを食べるシーンが印象的です。

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https://tokyo-media-lab.com/?p=10851より引用。ラブラブストロベリーと、ロックンロールナッツ。この画像だけで泣きそうです

でも、わたしが衝撃を受けたのは坂元さんの初舞台脚本作品『またここか』*2の台詞です。この舞台、去年観に行けまして、本当に好きなのでいつかきちんと書きます。

台詞はこんな感じ。

示野 もしそうだとしても、弟でしょ。

根森 弟ですよ。腹違いの弟ですけど、弟である前にサイコパスだったんだもん。あのバイトさんと上手くいってる時点でおかしいなあって。(と、微笑って)

示野 助けてあげてよ。

根森 僕は医者じゃないんですよ。どうやって助けるんですか。またもしものことがあるかもしれないのに。

示野 手繋げばいいじゃないですか。

根森 手繋ぐ。ちょっと目離した隙に、(ナイフで突くふりをし)人殺してたらどうすんの。ゆうくん駄目よーじゃ済まないんですよ。

示野 その時は、服交換すればいいんじゃないんですか。

根森 どういうこと?

示野 身代わりになって。

根森 僕が人殺しになるの?僕の人生どうなるの?

示野 高いアイス買って食べればいいんじゃないですか。

根森 どういうこと?

示野 アイス食べたら元気でるじゃないですか。

根森 社内の人間関係忘れたいわけじゃないんだよ。下手したら死刑になるかもしれないんですよ。

「またここか」戯曲本より引用

ああ〜ちょっと前後が分からないと感動は伝わらないかも知れない…伝われ…!

何が言いたいかというと、坂元さんは、ここで「家族みたいな関係の人は、いっしょにアイスを食べてくれる」ということを描いていると思うのです。誰かと食べるアイスの素敵さを分かっている方なのだと思います。

アイスはあってもなくても生きていけるものではないでしょうか。アイスを食べなくても、他の食べものから必要な栄養はきっと取れるし、なんなら食べ過ぎると太っちゃうアイテムです。すぐ溶けてしまうから、お腹にたまるものでもないし。

でも、お腹いっぱい晩御飯を食べたあとに「アイスあるよ」って言われたら嬉しいし、焼肉屋さんでデザートにしれっとアイスがついていたりします。無くても別に困らないけど、あったらあったでちょっと嬉しいのがアイスなのだと思います。

だから、アイスは悲しいときや疲れたときによく効きます。マイナス100とかに気持ちがあるときに、マイナスの数字を小さくしてくれます。

今日はちょっと自分にご褒美あげようという日や、めちゃくちゃ苦しい嫌なことがあった日にアイスを食べると少しだけ気がまぎれるのです。わたしはそういう時高確率でアイスを食べます。(何も考えずに食べるときももちろんある)

これが、誰かが隣でアイス食べよう!って言ってくれて一緒に食べると、効果が何倍にもなるのです。騙されたと思って、今度わたしとアイス食べましょう。効果、ほんとですので。

で。そういう、アイスみたいなブログになれたらいいなと思って…!

こういうの言うのちょい恥ずかしいんですけど…!そう思ってこう名付けてみました。

ちょっと恥ずかしい事考えてるなと思われたかもしれませんが、でもそうなればいいなと思うのはほんとなので(わたしは熱いのです)書いておきます。

 

そんな感じです。久しぶりなので力んで、しっかり書いてしまいました。ここまで読んでくれてありがとうございます。星野源の話はまた今度書きます。私の読みでは、星野源は悲しみにアイスが効くこと"わかって"ます。そのことを書きますね。

今日も本当におつかれさまでした。わたしもあなたもみんな偉い!本当に偉い!

あなたが今日、すやりと眠れますように。眠れないほど苦しくても、苦しいのがなるべく早く終わって、いちばん効率よく都合よくその経験があなたの糧になりますように。ここまで読んでくれたあなたのこと、わたしは大好きですし、味方します。

愛をこめて

ふうこより

 

 

*1:わたしが一番大好きなドラマといっても言い過ぎではないかも。軽井沢の別荘で共同生活を送る男女弦楽四重奏(=カルテット)の物語。全体的に淡く青めいた綺麗な映像の作品で、ドラマの舞台である冬の軽井沢ととてもマッチし美しいです。ラブストーリーとも、ミステリーともつかないまさに白黒はっきりしない優しい「グレー」が描かれていて、おとなの話です。主題歌は椎名林檎作詞作曲の『おとなの掟』を劇中四重奏の松たか子満島ひかり松田龍平高橋一生が歌っていて、もうなんか邦画好きがもだえるというか、たまらない作品です。観てください。

www.tbs.co.jp

*2:吉村界人初舞台作品。四人だけのキャストの演劇です。これがな、めちゃくちゃ良いんだ…。

asatte.tokyo