星野源『さらしもの(feat.PUNPEE)』
こんばんは。ふうこです。
ぬくぬくと実家でお休み中ぐうたらモード全開のわたしが、「こうしちゃいられん」とパソコンを立ち上げました。今日の深夜二時の話です。スマホで動画を再生し、イヤホンのボタンでこまめに一時停止をしながらキーボードをカタカタ…
おもむろに、歌詞の書き起こしを開始しました。
再生していた動画はこちら。
星野源 – さらしもの (feat. PUNPEE) [Lyric Video]
ありがとう。
すみません、ちょっと心の声です。サムネイルみただけでもう感謝がこみあげてきてしまいます。
こちらは星野源の新曲の動画です。14日の深夜、この曲を含む星野源のEP『Same Thing』のダウンロード&ストリーミングが各配信サイトにてスタートしました。
これがもう、ウルトラハイパースペシャル・モノスゴイんですよ。
星野源がリリース前に自身のインスタグラムでこんなことを投稿していました。
『Same Thing』というEPは僕にとって、遊びであり、挑戦であり、音楽家としての叫びです。恐ろしいほどのワクワク感と共に「音楽人生、まだこんなに面白いことがあるのか」と楽しい刺激を常に感じながら制作した最高の4曲です。お楽しみに。
も、こんなにワクワクする次回予告ある~!?
ファンは先行配信されたタイトル曲『Same Thing(feat. Superorganism)』*1を聴きながらうおおと待っていたのです。
待ちに待った14日。蓋を開けてみたら…
ど名曲の宝石箱や~!
これはないしょ話ですが、わたしは普段ここに書く言葉を頭の中で繰り返して考え、打っては消し、下書き保存してから消し、などして練って選んでいます。
そんな考えすぎマンのわたしが文字大き目の「宝石箱」を用いてしまうほど、興奮してしまう仕上がりなのです。やっべえぞこれ。
このEPに収録されているのは4曲。わたしは、今回のブログで4曲すべてについて書いたら五千字はくだらないだろうという予感があるのです。わたしの星野源への愛はずっしり重めこってりマシマシですので。
そのため、涙を呑んで、今日はわたしが深夜に歌詞を書き起こしていた『さらしもの(feat.PUNPEE)』についてのみ書いていこうと思います。
びっくりするでしょう?ここまで千字で、まだ導入なんですよ…?
そしてこの曲の歌詞の解釈みたいなことを考えてみようと思います。多分どこよりも早い!解答速報の話してる?
というのも、昨日川谷絵音さんがこんなことをツイートしていたのです。
スピッツ特集の関ジャム*2に出てらして、すごく「ホント私スピッツ好きなんです!」という気持ちの伝わってくる嬉しそうな顔でスピッツの歌詞について独自の解釈を話していた絵音さん。それを受けてのツイートです。
歌詞はそれぞれの解釈で良いんだよ、曲は聴いた人の解釈がその人の正解だし。音楽は作り手からリスナーに渡っていくもの。独り占めしても良いし誰かと共感しても良いし。だから音楽は自由で美しい。
— enon kawatani (@indigolaEnd) 2019年10月13日
ありがとう。わたし書いてみる。
音楽が大好きなんだな…と感じ、心の中で100いいね*3しました。感化されやすいでお馴染みのわたしは、書いてみようとするのです。
いかにいくつかのエクスキューズを示し、ふうこ独自の解釈を突っ走って書いてみようと思います。めざせおげんさんといっしょ放送時間までの公開!
- 星野源の『さらしもの(feat,PUNPEE)』に関する想い、コメントなどは一切知らない状態で書いています。
- あくまでもわたしの物差しによる解釈なので、異論めちゃくちゃ認めます。
-
わたしはヒップホップの知識ゼロなので、ひたすら星野源のこれまでの楽曲を聞いてきたファン目線によるものです。PUNPEEさんに全然詳しくない。韻とか踏まえた上で書けたら楽しいだろうになあ…
しかし。
何回も聞けば聞くほど、わかんない部分がドンドコ出てきたので、のちほど【さらしもの四つのナゾ】としてまとめます。
これは孤独な星野源が鬱憤を晴らす歌
まず歌詞はこんな感じ。
そして、わたしの思うこの曲の歌詞をざっと短文でまとめると、こんな感じになります。(「」内は歌詞)
人前で歌うことへの孤独感と虚無感を抱えた星野源は、「埼玉のツァラトゥストラ*4」=今までの常識を覆す前代未聞のやり方で道なき道を独りで進んできたけど、「凡人の黒縁」かつ「偉大な暇人」PUNPEEと出会って一緒に道草を食ってみることで「孤独は一人じゃない」かもしれないと気づき、「さらしもの」だけが感じられる夢と愛を見いだすことができて、照らされて歩き続ける…
???
伝わるのでしょうか。これ。後半わたしややあきらめてます。
おそらく、この曲自体の成り立ちをそのまま歌っているのではないでしょうか。めちゃくちゃ平たく言えば「俺淋しかったけど、PUNPEE君と一緒にやったらすごい楽しかったの」という歌詞なのでは?と感じます。
ツァラトゥストラってフレーズが登場するのですが、調べてなんて出てきたと思いますか。ニーチェです。
まさか星野源の曲の歌詞からニーチェにたどり着く日が来るとは思いませんでした。
でも、一つ言えるのは今までの星野源の歌詞からは考えられないような強くて攻撃的なフレーズが多い*5んじゃない?ということです。
「捨てといて」「雇われたエキストラ」「自分のせい」「ぼっち」「楽そう 有象無象」「凡人」など。すこし突き放したというか、絶望が根っこにある感じというか、ネガティブな印象を直接的に表しているように思います。
だから、この曲は星野源の日ごろの鬱憤を吐き出したのかなあ。とか、安直ですがそう思いました。
そんなことしか言えないのよ…。聞けば聞くほど…。
でもとりあえず、わたしが「これはお手上げです!」となった【さらしものの五つのナゾ】を書いていこうと思います。これを片手に今日放送の『おげんさんといっしょ』見ましょう、みんなで♡
【さらしものの四つのナゾ】
四つのナゾは、このようにしてみました。
- また後世っていつ?
- 君は誰
- 形のない何かって何?
- Staring off… オフ…
ナゾ1:また後世っていつ?
見ていきましょう。まずこんな歌詞。歌いだしです。
生まれて独りステージに立って
フィナーレまでは残り何公演
人差し指の隣の指はまだ仕舞っておいて
また後世
序盤は分かる。序盤は分かるんだ、残す生涯あと何回ライブするんだ?ということじゃないでしょうか。で、中指は立てないってことでしょう、またふわっとした言い方して~。つまり中指を立てるのは我慢して、で問題は「また後世」です。星野源には『Continues』*6という楽曲があって、それは「音楽は次の新たな音楽へと影響し続いていく」という、世代を超えることのできる音楽の素敵さを歌った名曲なのですが、それと関連が…ある…?などと考えました。わからんのです。
ナゾ2:君は誰
歌詞中には「君」が六回登場します。この君がね…すべて同じものを表しているようには思えないのです。たとえば
君の体をWi-Fiが通り抜け 道草で腹を満たす
わたし、最初この歌詞見て「君ってスマホなの?」と思ったのです。インターネットを通じて世界はつながる、という歌詞かと思ったのですけれど、どうも様子がおかしい。続いてこちらは別のところ。
身の丈じゃないプライドは君にあげる受け取って
捨てといて
え、絶対スマホじゃない。そんな「Hey, Siri 捨てといて」的なこと歌詞にする?となってしまい、「君=スマホ説」はわたしの中でもろくも崩れ去りました。ナゾです。
ナゾ3:形のない何かってなにか
「なんてことない」なんてことない!...けど
形のない何かで交われる
という歌詞があるのですが、形のない何かってなんだろう。わたしが解釈したことにのっとると、「交われる」はPUNPEEさんとコラボができる、ということだとは思うのです。ってことは、「音楽」なのでしょうか。ありそう~。星野源、音楽大好きだからなあ。以前、『POP VIRUS』*7というアルバムに関して、「目に見えないものを歌いたかった」ということを星野源が言っていて、その例として「愛とか」って言っていた*8ので、「愛」なのかな~?とかも思います。わからん。
ナゾ4:Staring off… オフ…
サビ(だと思う)部分の歌詞がこちら。
Starting off with you and I
さらしものだけの 愛があるだろう
まだ変わらない 怠けた朝が
歩みを照らしだすまま
この英語詞が、英語に詳しくないものとして、厳しい…
Staring offの意味としては、「見つめる」とかそういうことみたいなのですが、これは君と私が見つめ合うっていうことなのでしょうか…。
Staring offをGoogle画像検索してみました。ニュアンスの分からない単語に出会った時わたしがよく使う必殺技です。出てきた検索結果がこちら。
う~ん、「ぼうっと見る」という感じでしょうか…。なぜ宇宙の写真もあるのでしょうか…。難しい。
むりやりまとめよう
さあ。果たして本当にこの爆走ブログをここまで読む猛者がいてくれるのでしょうか。わたしの『さらしもの(feat.PUNPEE)』解釈と四つのナゾ。
読んでくれたあなたは、もう星野源のファンです。それ以外考えられない。めちゃくちゃ長いもん。
でも、ぎりぎり『おげんさんといっしょ』に間に合わせられそうです。良かった。
さあ、大きいお友だちのみんな、NHK総合にチャンネルを合わせて、テレビの前に集まれ~!
星野源のやわらかくも芯のある音楽を聴いて一緒に踊ろう!
疲れたあなたは寝よう!今日は祝日月曜日。休めなかった人にとっていちばん嫌なタイプの月曜日です。ゆっくり休んでください。いつもありがとう、あなたが読んでくれることが励みになるよ。
愛をこめてふうこより。
*1:10月4日からApple Music独占先行配信された。星野源初の全編英語詞。星野源とSuperorganismによる。作詞作曲は星野源、編曲、詞の翻訳をSuperorganismが担当したそうな。
*2:
*3:ツイッターは、どうしてひとつしかいいねが付けられないのでしょうか。1いいね、100いいね、つらいね、残念だねみたいなボタンを用意してほしいといつも思っています。
*4:ニーチェ『ツァラトゥストラはかく語りき』という作品があります。ツァラトゥストラは主人公の名前で、彼はそれまで信じられてきた「神」の存在をも否定するぜんだ前代未聞の主張を行った。ツァラトゥストラは「たった一度でも心からの喜びがあれば、人生は何度でも繰り返すに値する。」と語るらしく((
)、これは星野源の考え方っぽいと思ったんですが掘り下げすぎかも。
*5:これは、EP『Same Thing』すべての曲に言えることです。「殺す」「殴る」とか、出てきちゃうんです。「音楽家としての叫び」がそういうことなのかもしれませんね。
*6:
星野源 – “Continues” (Official Trailer)
*7:
*8:おそらくMUSICA1月号。
「アルバム曲を作っていく中でなんか目に見えないものとかを描きたいっていう感覚になっていって……目に見えない何かを感じる感覚って、きっと自分だけじゃなくて各国のいろんなところに、どんな人でもあるはずで」(星野源)MUSICA1月号発売中!
— MUSICA編集部 (@MUSICArocks) 2019年1月8日